―去年が初のフル参戦でしたが、振り返ってどうですか?

正直、慣れるための一年でした。毎週遠征という生活のリズムをつかむのに精一杯で、特に休みのとり方が難しかったです。今までは根性論的に「辛いときも頑張らなければいけない」という考えにとらわれていて、疲れが蓄積してコーチに「休んだほうがいい」とアドバイスされても、「まだできる」と受け入れませんでした。そうすると、自分では頑張っているつもりなのに結果が出なくて、空回りしてしまって…。でも『クォリファイングトーナメント』の前にアドバイスを聞いて、少し休んだらうまくいったんです。本当に大切なのは結果で、その過程の「自分は頑張っている」という自己満足ではないと痛感しました。パフォーマンスを発揮するためには休養をとることもプロの戦略だと。来期は客観的なアドバイスも受け入れて、「休むときは休む」と時には気楽に構えられる、柔軟なメンタルを身につけたいです!

―現代の忙しい社会人にも参考になりますね。
今日のような撮影やメディアのお仕事はどうですか?

ラジオのお仕事で自分自身を知ることができたのがとてもよかったです。「自分について話すこと」って普段あまりないけれど、トーク内容を考えていると自然と自分の考えが整理されて、「私ってこういう人間だったんだ」と気づくことがたくさんあったんです。最近はファンの方にもっと私をよく知って、「応援したい」と思ってもらえるよう、自分のことを発信するのにも積極的になりました。

―今後目指すゴルファー像はありますか?

プレーを通して社会貢献ができるゴルファーになりたいです。まだお金を寄付したりはできないけれど、少しでも結果を出して影響力のある選手になり、人の役に立ちたいです!例えば、応援されることも社会貢献だと思うんです。誰かを応援することって、その人自身の活力にもつながりますね。だから皆さんに応援してもらえるような立派なゴルファーになって、プレーを通して喜んでもらうことを目標にしています。

―なるほど。そう考えるようになった理由は?

和田コーチの影響ですね。実は私、高校時代はかなり暗い性格だったんです(笑)。ろくに人と会話もできないし、ゴルフもなんのためにやっているのかわからなくて…。そういう時期にチーム和田に入って、人生観について考える機会をもらったのが大きかったです。和田コーチはスコアだけでなく、人間性や社会性を高めることも重視していて、人生の先生のような感じ。最初は目標もなかった私が、ひとつひとつの試合に向き合ううちに気づけばプロになり、両親や応援してくれる人の期待に応えたいと思うようになりました。

―パフォーマンスのために気をつけていることはありますか?

私の場合、考え始めると迷ってしまうので、余計なことを考えなくてすむよう試合前のアップをルーティン化しています。毎回2時間半前に会場入りして、必ず同じメニューをこなします。シーズンを通しても、あまりゴルフ以外のことを考えないように気をつけていますね。この前JUN&ROPÉのイベントで初めてネイルをしてもらって、気に入ったのでシーズン中もしたかったんですが、伸びたり、オフするにも予約しなきゃいけないと思うとネイルのことばかり考えてしまいそうなので、私には無理と諦めました。

―食事についてはどうですか?Instagramには、食べ物の投稿が多いですよね。

食べることが好きなんです(笑)。でもだからこそ気をつけなきゃと思って、疲れにくい身体づくりにいい食材をたくさん食べています。特にGI値は気にしていて、野菜や海草から食べて、豆腐、乳製品、果物、発酵食品をたくさん取り入れています。忙しいときは牛乳で溶かした青汁もおすすめなので、よりハイレベルなプレーを目指すみなさんも試してみてください!

―JUN&ROPÉのウェアはどうですか?

かわいいデザインがたくさんあって、選ぶのが楽しいです!この春は薄手で動きやすい素材も増えて、パフォーマンスもあがりそうですね。やっぱり女性は着ているものでモチベーションも変わるのでウェアはとても重要です。

―女性ファンとのコミュニケーションの機会はありますか?

はい、女性ファンにサインを求められると特別な嬉しさがありますね。あとやっぱり、なんといってもガールズトークって楽しいですよね!私の担当マネージャーの方も女性なのですが、二人とも星野源さんのファンで、いつもその話で盛り上がっています(笑)。